Portland

ずっと行きたかったポートランドに行ってきました。これまで2シーズンに渡って放映されたコロンビアスポーツのTV番組『オレゴンを歩く』の出発点になった街。

そして、何より自分自身がこの番組に作曲、録音、提供したテーマ曲の題名も『Trail from Portland』。

行かない訳には行きませんでした。

  

ポートランドの魅力を一言で言うと「住み心地の良い街」。
理由は大きく3つ。

1.ポートランドは美味しい。

2.ポートランドは自然に優しい。

3.ポートランドは風通しが良い。

〈1.ポートランドは美味しい〉

  
ポートランドはアメリカなのに食文化が豊かです。
まず、水が美味しい。

この街の水は軟水です。

それはシャワーを浴びてもはっきり感じる程。
そして、驚くのは街の至る所に小さなクラフトビールの醸造所があること。

それぞれがとても個性的な美味しいビールをつくっていて、毎晩飲み歩いてもとても飲み切れません。

  
また、美味しいコーヒーが飲めるカフェがたくさんあります。

所謂サードウェーブ系のコーヒーショップの先駆けのようで、こちらも小さな個人経営に近いお店が多いようです。

あちこちでハッとするような美味しいコーヒーが飲めます。

  
最後にオーガニックフード。

地元の野菜をしっかり食べるという発想が強いようで、美味しいだけでなく健康的な食事を提供してくれるお店がたくさんあります。

ベジタリアン、ビーガン、グルテンフリーみたいな強いこだわりのある人でも十分楽しめる程選択肢があります。

ジュースもスムージーも濃い濃い。

野菜、パン、ドレッシング、マスタード等みんな自家製で、本当に美味しいものばかり。

昔ラスベガスで朝からハンバーガーしか無く、連日の食事の重さから胃もたれしながら食べていたことを考えると天国のようでした。

  

〈2.ポートランドは自然に優しい〉

  
ポートランドはアウトドアで有名な街です。

今回は行けませんでしたが、車で一時間も走れば山に辿り着き、様々なアウトドアを楽しめます。

飛行機の上から見てもはっきりわかる程大自然豊か。

それだけでなく、街中も緑が多く、自然と共存する姿勢が強く感じられます。

バラがシンボルのようであちこちにバラ園があり、なんとかなりの規模の日本庭園まであります。

札幌と姉妹都市であるためだそうです。

    

  嬉しいのは自転車が使いやすい街であること。

自転車道もしっかりありますし、レンタルもたくさんあります。

本格的な自転車屋さんが何軒もあります。

何より街のサイズが自転車で回れるちょうどいいサイズなのです。

歩道のあちこちに自転車を駐めるためのバーがあり、お洒落なお店を自転車で回るというのが一つのスタイルとして確立しているのです。

車が無いと動けない巨大過ぎるのに公共交通機関が使い辛いロサンゼルスとは大違い。
また、ものづくりにもこだわりがあるところが多く、ずっと使えるいいものを丁寧につくるといったコンセプトが常に中心にあるようです。

デザインもそぎ落とされた洗練されたものが多く、雰囲気的には北欧に近い感じがします。

実際北欧の影響は強く受けているようで、それが次項の文化的な風通しの良さともつながります。

〈3.ポートランドは風通しが良い〉

この街は所謂アメリカンなテイストというのはかなり控えめで、逆にヨーロッパだろうがアジアだろうがいいものは取り入れる、そういう懐の深さ、文化的な風通しの良さがあります。

そのためか、街全体がそぎ落とされたミニマルなデザインで成り立っている感じがあるのです。

また、アイリッシュコミュニティーが強い街ではないのにそれなりにアイリッシュパブがあって、毎晩びっくりする程レベルの高いアイリッシュ音楽のセッションが街のどこかであります。

それも何か根を張らない軽さで程良く街に溶け込んでいる。

   
 人についても同じことが言えます。

街行く人々の人柄が良いのです。

この街は今や全米で住みたい街No.1。

街の魅力に惹かれた人々があちこちから移り住んできて、ポジティヴなエネルギーを発している、そんな感じがあるのです。

街を歩いていても皆にこにこ話しかけてくる。

アイルランドの片田舎でも知らない人にみんな挨拶するようなところがあるけれど、それともまた違う。

みんなご機嫌で、だから挨拶もする、そんな感じ。

以上ざっくり3点ですが、こういった理由がポートランドの住み心地の良さをつくっているようです。

勿論たった5日間の滞在で見えるものはある程度限られていますが、とりあえずパッと見た限りの印象がとても良い街でした。

毎晩のアイリッシュ音楽のセッション、ライヴで友達もたくさんできましたし、いつの日かまた訪れたいと思います。