フルートのオーダー

先月下旬、新しいフルートをオーダーしました。

オーストラリアのフルート職人、マイケル・グリンターMichael Grinterに。

 


のキー無しのD管のフルートは、アメリカのパトリック・オルウェルPatrick
Olwellによってつくられたもので(こちらについてはまた別の機会に書こうと思います)、非常によく鳴り、アイリッシュ・フルートらしい音がするので
すが、マックスの音量が大き過ぎて、小さな音をコントロールするのが難しいのです。

セッションでは重宝するのですが、PAを通したライヴの場合には、 もう少し音が小さくて、小さい音も大きい音もまんべんなくコントロールできる楽器が欲しいなと常々思っていました。

特に最近は、ダイナミックコントロールによってフレージングの幅を広げたいという欲求が自分の中で高まりつつあるのでなおさらのことでした。

 

そこで今回選んだのがGrinterのフルート。

彼の笛はダイナミックコントロールがしやすく、マイケル・マクゴールドリック、ケヴィン・クロフォード、アラン・ドハティといった、PAを多用する若手のプレイヤーに大変人気があります。

また、今回は悲願であったキー付きをオーダーしました。

キーの数は6。

前述のOlwellだとキー付きは5年も待たされるところを、 Grinterは1年半待ち。

これも彼のフルートを選んだ理由の一つでした。

 

しかも、今回は同時にキー無しのB♭をオーダー。

こちらは1年待ち。

実は彼と色々相談し、 2~3年以内にキー付きのD管、キー付きのE♭管、キー無しのC管、キー無しのB♭管の4本を一通りつくりたいということを既に彼には伝えてあります。

もしかしたら、B♭の代わりにCを先につくってくれということになるかもしれません。

レコーディング等でC管の需要が圧倒的に高いからです。

 B♭管は、元々音が好きでいつかはと思っていたのですが、特にケヴィン・クロフォードのを吹かせてもらった時に、その渋い音に惚れ込みました。

しかも意外と指も息も大丈夫だったので。 

 

さてさて、もうご想像の通りかなりの額になります。

既に貯蓄が始まっていますが、彼が楽器をつくるのと、自分がお金を貯めるのがどちらが早いかというスリル満点の勝負です。

 

とこういうことを書いていると本当楽器に関しては病的だなとつくづく思います。

他のプレイヤーのブログなんかを見ていても、楽器についての記事を読むのが圧倒的に好きなのです。 

なので、これからちょくちょく今使っている楽器について書いていこうと思います。