最後のフルート

遂に来ました。

18ヶ月待ちで去年の12月に来る予定が、

46℃にも及ぶオーストラリアの猛暑のために(本人がそう言っております)遅れに遅れ、

さらに3ヶ月待ってようやく来ました。

 


マイケル・グリンターMichael Grinter の6キーのフルートです。

2年前にどうしても必要になるキー違い(キチガイではありません)の4本のフルートを、

2年間かけて揃える決意をしてオーダーをかけました。

その最後の一本です。

自分は楽器コレクターではないのでよほど特殊な事情が無い限り、もうフルートを買うことは無いでしょう。

今はまだ慣らし運転中。

時間制限まである状況。

これから木が慣れて楽器が本当に鳴ってくるまでまだまだ時間がかかりますが、

早くも今の段階で想像以上の美しい音が出てきています。

今までメインで使っていたPatrick Olwellの爆音モデルに比べると音は小さいですが、

よくしまった密度の高い音で、信じがたい位フレージングを通すのが楽です。

音圧が高く、無駄な音が少ないのでPA乗りも良さそうです。

自分のスタイルが楽器を替える前から段々流麗なスタイルにシフトしてきていたのですが、

この新しい楽器はそのスタイルにうってつけ。

ますますシフトが強まる感じがしています。

恐らく次回の調布には慣らし運転が完了して2ステージ丸々この新しい笛で演奏できるかと思います。

これまで挑戦できなかった半音キーがどうしても必要な曲にもチャレンジして行けることになるので、ワクワクドキドキ、ワキワキです。