ご期待のオチ

出てきました。
荷物。
無くなったと考えて必要なものを全て買わなければとゴールウェイの雨の朝を歩いている時に、その電話は鳴りました。
声の主はあのお兄さん。
エマージェンシーセットをくれて親身になって何度も連絡してくれた彼でした。
「グッドニュースだよ」と嬉しそうに伝えてくれた彼の声を聞いて、雨の中小躍りしました。
荷物はその日の夜、ゴールウェイ大学の、夏場は宿泊施設として解放される学生寮に届けられたのでした。
荷物が無い時は、身軽でいいやとか、人間もっとシンプルに生きられるのかもねとか言ってましたが、
すみません、強がりでした。
あなありがたや。