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魔女の家

アイルランドに着いてから初めてスーツケースを転がしながら長距離を移動(笑)
バスでゴールウェイからタラモアへ。
フラー・キョールが開催される今回のメインの目的地。
アイルランドのちょうどど真ん中にある小さな街。
街に着くと、既にあちこちにあるフェスティバル関連の看板や横断幕に心踊る。
しかし、この日最もインパクトが強かったのはこの日から一週間泊まることになるB&B。
外観は普通なのだが、中はカントリー調かアンティーク調で統一された素晴らしく綺麗な家で、シンプルというよりはかわいらし小物がびっしり並んでいるような感じ。
それがどこもかしこも塵一つ落ちていないような手の入れられ方で、その隙の無さはほとんどテーマパーク級。
これがごく一握りの人を除けば掃除とか片付けといった概念が基本的にあるのか疑わしいアイルランドという国で実現されているのだから驚きだ。
もう小躍りしてしまう位の居心地の良さ。
この家にはクリスティとクリスという紛らわしい名前の夫婦、そして、ガニーという名前のタイから里子に来た8歳の女の子が仲良く暮らしている。
アイルランドでは最近海外からの里子が増えているそうだ。
養子より里子が一般的で、ガニーも自分の名付け親、生みの親を認識しており、オーストラリアで獣医をしているなんてこともちゃーんと知っている。
里親、里子ともそれを踏まえた上で家族としての信頼関係を結んでいる訳だ。
このガニーという女の子、実に聡明で、そういった話を自分でする時にちっともネガティブな雰囲気がない。
それは育ての親であるクリスティとクリスも同じ。
ガニーは将来は名付け親と同じ獣医になりたいのだそうだ。
この子が育ての親であるこの家の夫婦にどれだけ愛されているかは、ガニーの部屋を見れば一目瞭然。
本当に仲が良くて、血縁なんて大した問題じゃないのかもしれないと思わされる。
クリスティ&クリス夫妻の親切さもまた尋常ではなくて、基本的に親切なアイルランド人の中でもちょっと群を抜いている。
あまりに良くしてくれるので逆に段々怖くなってきて、ヘンゼルとグレーテルの魔女みたいに、親切な人を装って、客を丸々太らせて、終いには客を食べてしまうんじゃないかなどという疑念が頭をよぎる程だ(笑)
実際、毎朝出してくれるフルアイリッシュブレックファーストはおいしいのだけれど凄まじい量で、昼休みになってもパブでスープを飲むのがやっと。
夕方までは平気で持つのだが、不思議なことにこの国にはそういう習慣が無いのか、何日経っても野菜がさっぱり出て来る気配が無い。
そのために野菜に飢えて、夕方お腹が空くとサブウェイに逃げ込む日々(笑)
数日経って何かリクエストはあるかしらとクリスに聞かれた時に「サラダ!」と条件反射のように出た。
まあ食事はこの国では半分位諦めるべきこととして最初から腹をくくっていたが、それ以外は不気味な位素晴らしい滞在先であった。