先月と昨日、二つの結婚式で演奏しました。
どちらも素敵な結婚式で、人の人生の節目を共に祝福できるのは本当に幸せなことだなぁと改めて思いました。
実はどちらも会場が特徴的でした。
一つは代官山のマダム・トキというフレンチレストラン。
このレストラン、なんと、三谷幸喜さんが脚本を書かれたドラマ『王様のレストラン』の撮影の舞台になったレストラン。
『王様のレストラン』は中学生の時に毎週夢中になって見ていた大好きなドラマで、こんなレストランにいつか行ってみたいと当時思っていたのです。
ドラマ自体は全てお店の中で展開されており、ドラマの中のお店の世界観がほとんどテーマパークに近いものだったのが印象的で、入った瞬間からお店を出るまでが魔法の世界といった趣向を好むのは、今振り返ってみるとこのドラマの影響が少なからずあったのではないかと今更ながら思いました。
そんなレストランに行くばかりでなく、演奏もというのは、ちょっと出来過ぎた、思わぬ形での夢の成就でした。
そして、昨日の結婚式の会場は昨年から何度もフェスティバルで行っている、北軽井沢のスウィートグラスという大人気のキャンプ場。
式は屋外。
新郎新婦は勿論、参列者も僕ら演奏者もレトロでクラシカルな服装。
大きなイベントテントで音楽や食事を楽しむ絵はまるでハリーポッターの映画の中に出てくる結婚式のようでした。
しかも夜は薪ストーブ付きのコテージに泊まるおまけ付き。
ユニークで素晴らしい結婚式でした。
ハリーポッターの映画を見たのは大人になってからですが、自分がアイリッシュ音楽、特にダンスの伴奏を熱心にやることになった原点も実は映画にあります。
その映画は『バック・トゥー・ザ・フューチャー3』。
「え?」と思われるかもしれません。
実際この映画にはアイリッシュ音楽は全く出てきません(笑)
代わりにこの映画に出てくるのは、屋外のフェスティバルで生演奏でダンスが踊られるシーン。
演奏されているのはカントリーとかオールドタイムとかだと思います。
その屋外で生演奏で人が楽しそうに踊るというシーンが、雰囲気が焼き付いていて、今の自分を動かしていると気付いたのはごく最近のこと。
久しぶりにこの映画を見て「これだ!これだった!」となった訳です。
子供の頃ワクワクしたことが無意識レベルであちこちに影響しているのだなぁと改めて思わされた二つの結婚式でした。
そんな訳で昨日の衣装もそんな感じでした。