自分の家のすぐ近くに、二宮神社という古い、千年以上続く神社があります。
そこには、下総三山の七年祭という7年に一度(数え年なので実質6年)の巨大なお祭りがあります。
丑年と未年しか開催されません。
そう、未年の今年がその祭年なのです。
この祭は9月の小祭(湯立祭)と11月の大祭、2回に渡って行われます。
今年は9/12〜13と10/31〜11/2。
今日は朝から御輿や山車、神楽殿を飾り付け、午後から勢揃いの儀式が始まります。
明日は朝の5:00からお囃子の奉納が始まり、5:30から御輿が出ます。
宮入は夜なので、朝から晩まで一日中。
大祭は三日三晩、夜中でも儀式があります。
二宮神社だけでなく、関係のある合計9つの神社の御輿が遠くから遙々集まってきて、町はほとんど通行止めで出店が並び、神揃い場公園という名の公園は通常の柵と遊具が撤去されて高い竹の柵が建てられ、通りに面した家々には物見のためのやぐらまで建てられます。
この町の人達は、古くからいる人程、このお祭りを中心に生きています。
たった6年に一度の祭のために、それを中心に町が動いています。
自分は平成元年から今の土地に住む新参者です。
27年住んでいますが、今回がまだたったの5回目の祭。
最初の年は小学5年生でした。
見物には行きましたが、初めてのできごとに戸惑うばかりでした。
2回目は高校2年生でした。
祭にはあまり興味が無くて、普通に部活に行こうとしたら、人混みに巻き込まれ、「自転車でこんなところに来るな!」と言われ、「ここが地元だ!こういう時だけ来てる側が偉そうにするな!」と喧嘩になったりしました。
その次は大学3年生。
この時は幕張で行われる夜中の儀式を見に行きました。
そして、前回、初めて御輿を担ぎました。
長い間会っていない同級生にもたくさん会い、同窓会みたいでした。
この時、お囃子を見て何となく面白そうだなと思いはしましたが、まさかその後、幸運なことに神楽囃子連に入れてもらい、その一員として今回の祭に参加することになるとは夢にも思いませんでした。
4年前、神楽囃子連に入って以来、この町に古くから住むたくさんのおじいちゃん達、おじさん達、先輩達と知り合ってきました。
屋号が飛び交ってることも初めて知りました。
それまで知らなかった町の仕組みを知りました。
この町がどれだけ面白い町かということに気付かされました。
そして、まだまだ覚え切れていませんが、お囃子も神楽も、笛も太鼓も舞もたくさん教わってきました。
自分を育ててくれた大好きなこの町への感謝を胸に、今日明日、来月の大祭と精一杯、笛を吹いてきたいと思います。
こんな町を、祭を見てみたいという方は、是非どうぞ。
ご連絡頂ければ詳しい話もお知らせできるかもしれません。
どうぞ、お見逃し無く。なんせ、次は6年後ですから。