豊田はテニスバカで知られている。
週に1~2度はテニスをするし、グランドスラムのシーズンになると、ライヴ中のMCでマニアックなテニストークを展開し、お客さんを置き去りにしたりする。
テニスを本格的に始めたのは大学の頃。
東京芸大のテニス部がその原点だ。
不届きなことに大学4年間はテニスばかりやっていた(大学院の2年間はアイリッシュ)。
学部を卒業してからはめっきり頻度は減り、月一OB会などでやれるかどうかという感じだったが、この沼は簡単には抜け出せない。
ここ数年遂に復帰した。
平日昼間のサークルを皮切りに、平日昼間のシングルスの試合に出るようになり、今ではスクールのレッスンにも通っている。
学生の頃よりも今の方ができるようになったことが多くなってくると、どっぷりハマりすぎないように注意が必要だ。
音楽家にとって体づくりは欠かせない項目だが、そんなことをしなくても駅までは片道20分アップダウン満載の自転車だし、実はテニスをやっていない日に大抵自分でやっているヨガの方が体のバランスは良く、時にハード過ぎるテニスは本当に必要なのかかなり疑わしい。
いや、だからこそテニスは我が大いなる趣味としてその地位を確立しているのだ。
フィジカルだけでなく、メンタルコントロールも、そして、テニスを通じて得た友人もみんな宝だ。
長い前置きだが、そんな訳で今日も試合だった。
シングルスを1セットマッチで4試合。
この日は2勝2敗だったが、ここ数ヶ月やたら忙しくて、試合からも4ヶ月近く離れていたことを考えるとむしろ上出来だった。
問題はその後だ。
本日のハイライトは試合が終わってから始まる。
最後の試合が終わると、レッスンで時々一緒になる知り合いの方から「この子と打ってあげてくれないか」と声をかけられる。
見るとまだ年端もいかぬ女の子。
ところがこの子、聞けば中学2年生で全国8位というとんでもない子だった。
いやいや、僕なんかじゃ相手にならないよと言っても、脇で試合を見てたらしく、どうしてもやりたいと。
というわけで無謀ながらやってみた。
結論から言うともう凄まじかった。
普通にアップのラリーからボールが重い、深い、速い。
速いは特にタイミングが速い。
そして、正確だった。
ストロークのラリーだけで息が上がる程だった。
ラリーだけで既にこんな状態なのにその子はゲームをやりたいと言う。
やってみた。
さっきまでの大人の男性4人との試合が昼寝だったかと思わされる。
ちょっとボールが浅くなるとどこからでもエースを取られる。
特にバックハンドが得意らしく、こちらのボールがバック側に浅く行って構えられた時の絶望感たるや(笑)
30分しか無かったので、ゲームは途中まで。
結果だけで言えば奇跡的に4−4のイーブンで終わったが、いやいや、実際そんな内容では無かった。
もうサーブでコーナーを突いた時、速いタイミングでのカウンター、相手のミス、これ位でしかポイントが取れなかった。
ショットの質も、展開の速さももう脱帽するしかないレベル。
ほとんど別の競技かという程だった。
この子の名前は小副川莉桜(おそえがわりお)さん。
皆さん、この名前を覚えておいて下さい。
きっと将来出てきますよ。
いやはや、いい経験をさせてもらいました。
今後のライヴ予定
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12/18(月)18:30~「アイリッシュハープのしらべ」@内幸町ホール
w/梅田千晶(ハープ) 近藤薫・高山聖子・藤本睦美(ハープ)、清藤秀人(映画コメンテーター)
12/19(火)20:00~アイリッシュ・ミュージック・セッション@Almanac House(市川)
w/ 武田 良平(Bouzouki & Vocal)
12/20(水)20:00~Paddy Fieldライヴ@渋谷ダブリナーズ
12/21(木)19:00~Irish Music Live@新宿ダブリナーズ
w/ Sonora 小松優衣子(コンサティーナ)中村大史(ギター)長浜武明(バウロン)
12/22(金)20:00~Paddy Fieldライヴ@Irish Pub Clann(自由が丘)
12/23(土)テレビ朝日「題名のない音楽会」出演
1/8(月・祝)Toyota Ceili Band 定例ケーリー
2018年1/12(金)~14(日)
The Festival of Irish Set Dancing in Matsumoto 2018
1/20(土)Session Labo@The Old Rock
1/20(土)アイリッシュ音楽セッション@The Old Rock
1/25(木)20:00~夜り道倶楽部 『アイリッシュナイト』@蔵前4273
w/ 齊藤翔太(バンジョー)、久保慧祐(ギター)