筋トレ

9月位から筋トレをやっています。

それまではヨガやピラティスのようなコアを鍛え、柔軟性を高めるものばかりを中心にやっていました。

演奏する上でも趣味のテニスをする上でもその方が有利と考えていたからです。

これまでやってこなかった筋トレを突如始めたのは、大学のテニス部のOB会で散々テニスをした後に更衣室にあった体組織計に乗っかったのがきっかけでした。

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体内年齢は20歳!

実年齢が自分よりも大分若い子も参加していたOBの中で、ぶっちぎりの体内年齢の若さだったことに気をよくしたのですが、最後の結論にショックを受けました。

運動不足!?

What?

たった今5時間テニスしてきたんですけど?

週1〜2はヘビーにテニスしてますけど?

運動不足?

何それ?

正直ちょっとイラっと来まして、それで筋トレを始めました。

 

<自重トレーニング>

テニススクールに通っている上にジムにまで通うお金は流石に無いので、自重トレーニングです。

この本のテニス用のプログラムをやっています。

何ヶ月かやっているうちに少しアレンジして変えてますが。

この本では休むことも大事、同じ部位を毎日鍛えてはいけないということで、ローテーションが組まれています。

月木は腕立て伏せ。

火金は腹筋・背筋。

水土はスクワット。

勿論ただひたすら単純にシンプルな腕立てをするという訳ではなく、色んな部位を鍛えるために変形の腕立て伏せがいくつもメニューに並びます。

 

<腕立て伏せが泣き所>

自分は小学校の頃超ハードな陸上部に所属していて、毎日毎日吐く程走らされ、有能なスパルタ顧問が担任でもあったので教室でもペナルティはほぼスクワット。

なのでスクワットは100回とか200回位はケロッとやれてしまいます。

ところが、その有能な先生のご配慮で過度な筋トレで身長が伸びなくならないよう上半身の筋トレは極端に少なかったんです。

そのため腕立て伏せになると10回でもきつく感じる位上半身ひょろひょろなのです。

このテニス用の自重トレーニング、月木の腕立て伏せは3種類の変形腕立て伏せが累計一日で120回課されます。

もうこれがしんどいのなんのって、本当涙目です。

普通に何とかできるようになるのだけでも数ヶ月かかりました。

今でも月木が一番辛いですけどね。

 

<プロテイン>

もう一つ新しい試みとしてプロテインを飲んでいます。

アイリッシュ界隈で有名な、短期間でマッチョになった学生の男の子を捕まえてあれこれ聞いたら、タンパク質をとにかく取らないとダメですと言われまして。

タンパク質不足での筋トレは筋肉を破壊して下手すると筋肉が減少する。

肉や魚など食事で必要量取れるのならそれに超したことは無いが、現実的でない量食べる必要があり、高くもつく。

だから結局プロテインが効果的で経済的。

というような有り難い教えを受けまして。

最近では筋トレしなくてもプロテインは飲む方が健康に良いなんて話もあるそうで。

それでコツコツ筋トレしてはプロテインも飲んでいます。

さて、それでは、その結果どうなったか。

 

<見た目>

まず、見た目ですが、家族にははっきりわかる位には変わりました。

特に上半身は。

でも、服着てると相変わらずひょろひょろに見えると思います。

そんな程度です。

筋肉隆々になってる人って本当凄い努力を重ねたんだなということがよくわかりました。

純粋にリスペクトです。

 

<数値>

体重は細かい増減はありますが、アベレージで59kg→61kg位にはなりました。

筋肉を増やして体重を増やしたかったので大成功!

…と言いたいところなのですが、体脂肪率が15%位に上がってまして、これが本当に謎です。

食事面についてはまた別の機会に書きますが、高タンパク、低炭水化物、糖質も控えめで行ってますし、ゆるめにリーンゲインズ的なプチファスティングも行っているので、体脂肪率が上がっていく理由がわからないのですが。

色々やっても落ちません。

もうどうしたらいいんでしょうか。

色々調べてみると家庭用の体組織計が誤差がかなりあって8%位の誤差が平気で出るなんて元も子もないような話も出てきました。

ちょっとここはどうなっているのか謎。

 

<メンタル面でのメリット>

こんな本も読んでみました。

大分アホです(失礼!)。

著者はとにかくご機嫌です。

とりあえず筋トレはメンタルにはとても良さそうです(それだけでなく筋トレにまつわる様々な誤解が、科学的根拠に基づいて否定されたりとそれなりに意味のある本ですw)。

筋トレしている人達は共通して異常な程ポジティブなのがずっと気になっていたのですが、その理由が少しわかってきました。

自己肯定感は確実に上がります。

そして、筋トレ続けるとナルシスト気味になっていくというのもよくわかりましたw

ご機嫌で人当たりが良いというのは世の中をハッピーにしますから、まぁ総じて良い方向だと思います。

 

<短時間集中>

ヨガやピラティスと比べると、筋トレ後の気持ちよさ、心地よさ、爽快感はまたちょっと別の方向、別物という感じなのですが、筋トレの方が短時間で集中的にできるので継続しやすいと思います。

ヨガやピラティスは1時間以上時間をかけてというのが普通ですが、筋トレは10分とか15分とか合間見てやれるので、忙しい人にも続けやすいですね。

今子育てに大変忙しい知り合いのフルート奏者の女の子は、ヨガをやっていると小さな娘さんが構って欲しくて邪魔してくるのに対し、筋トレだと面白がって一緒に真似してくるからやりやすいと言ってました。

 

<演奏への影響>

演奏も楽になりました。

正直言うと演奏に筋トレは不要どころか邪魔だと思っていました。

中学の時に体育会系吹奏楽部で育った身としては、あの部活の頭にある筋トレは一体何なんだ、楽器に必要な筋肉はああいう筋肉ではない!という思いがあって、それはまぁ実際確かで、筋トレで培うような筋肉をそのまま楽器演奏に使えるかというとそうではなくて、演奏に使うのはもっと内側の小さな繊細な筋肉だと思うのですが、それでも筋肉の絶対量が上がると楽器を支えるのも演奏するのも間接的に楽になるのは確かです。

感覚的により楽に楽器を持って、そして、内側の小さな筋肉で繊細に演奏できたらそれがベストというのが結論です。

実際この数ヶ月で自分の音が少し太くなっているのですが、それは12月にフランスから来たフルート奏者シルヴァン・バロウの影響も大きく、変数が多過ぎるので筋トレのみのお陰で音が太くなったという結論はちょっと無理があるかなと。

 

<テニスへの影響>

ここ半年でテニスが強くなっていると思います。

ここ数年試合に出るようになり、特にここ2年位は市の団体戦に出るようになってチームメイトのめっちゃ強い人達に揉まれるようになりました。

実はチームメイトがべらぼうに強すぎてついて行けない危機感すらあり、一時自分が足を引っ張っているのか?と落ち込んだ時期もありましたが、ここ2~3ヶ月は結構目に見えて内容が良くなってきています。

シングルスなんかでも今までは格下相手に自滅で取りこぼしたり、不必要に競ったりしていたのですが、最近は取りこぼさずに大差で勝ち切ることが多くなりました。

格上に勝つにはもう少しあれこれ必要ではありますが。

勿論、これもyoutubeなどにあふれかえっているテニスの動画をあれこれ見て研究したり、それをスクールで試したりと技術的に上達している効果も大きいので、筋トレだけでという訳では全然ないですが、前よりできることが増えているのは筋トレのサポートがあってこそだなと感じています。

 

<デメリット>

ただし、右肩を少し痛めました。

自分はこれまでかなり怪我の少ないテニス人生を送っていて、ボールを踏んで捻挫した以外は大きな故障無くやってきました。

前述のようにヨガやピラティスが中心だったので、割と関節の可動域を狭めずにやってこられたのだと思います。

それが初めて肩に来まして。

筋トレをすると柔軟性が失われるというのは昔からよく言われていることで、長く筋トレを避けてきたのもそれが理由だったのですが、前述の本によると実はそれ嘘らしくて、何もしないよりは筋トレをした方が柔軟性は上がるらしいんですね。

ただ、筋トレに時間を割くと相対的にヨガやピラティスの時間は減るということが一点。

そして、筋力が上がってスイングスピードなんかが上がったりすると今までとバランスがかなり変わってしまって、それで間接に無理が来たりするのかなというのがもう一点。

今は毎日少しずつでいいからヨガやストレッチなどで柔軟性もキープするようにしていて、お陰で痛みも治まってきていますし、サーブなんかの調子も上がってきています。

 

<ミニマルライフと筋トレの関連性>

ここまでぐわーっと書いてきましたが、こんなことをなぜミニマルライフのブログに書くのかと思われる方もいらっしゃるかと思います。

自分も一瞬迷いましたが、実は本なんかを書いているような重度な、もといレベルの高いミニマリスト達は大抵ジムに頻繁に通って筋トレしています。

ちゃんと統計を取ったわけではないですが、かなりの高確率なんじゃないかなという印象です。

彼らは大抵持ち物を極限まで減らし、スケジュールも極限まで減らして、自分の人生にとって何が一番大事かということを突き詰めて考えていて、そうするとまず健康が何より大事で、また、ワークアウトを通して得られる日々の充実感、自己肯定感、幸福感が人生において極めて重要という結論にたどり着きます。

自分のための時間をしっかりつくったミニマリスト達が、自分のために積極的に選ぶ活動の一つが筋トレやヨガをはじめとするワークアウトになるのです。

ものを減らしていく心地良さはそれはそれで勿論素晴らしいですし、時間的に余裕ができるのも心地よいですが、突き詰めていった時にがらんとした空虚感に襲われることもあります。

その空虚感への有効な対処法の一つがこれらワークアウトではないかと思います。

勿論、楽器を習得するとか、読書をするなども似たような効果があると思います。

色んな活動がある中で筋トレに行き着く人が多いのは、そのシンプルさと効果の即効性のためかなと思います。

そういう訳で今回筋トレについて書いてみました。

有酸素運動は掛け捨て、筋トレは積立なんていう恐ろしい話もあり、筋トレは貯金のようにコツコツやればやる程良いようですので、筋トレ自体は今後も継続していく予定です。

今後さらにどのような変化が起きるのか、自分でも楽しみです。