大変な世の中になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
週末二日間も外出を控えるよう言われると家でどう過ごすかということを本当にじっくり考えさせられますね。
中でも食事は自分の中ではここ半年位で大きく変化したことの一つ。
今日はその食事の話をしたいと思います。
目次
<アトピーからの糖質制限>
去年の夏位から糖質制限をしています。
それまで炭水化物が本当に大好きで、大のもちもち党を公言していた位だったので、炭水化物を減らすなんて到底無理だと思っていました。
きっかけはアトピー。
自分は小さい頃からアトピーがあったのですが、大人になってひどくなり、20代後半から徐々に悪化。
30歳頃アイルランドの二ヶ月半武者修行の旅に行ったことがきっかけで人生が崩壊しかける位悪化しました。
真夏でも寒い国で運動もろくにできず、風呂で温まることもできず、お酒も油分もあまり摂らないで、毎日朝から晩まで狭いところでぎちぎちになって笛を吹き続ける。
ひどい時は一週間もテント生活で疲れが溜まる一方。
帰国する頃には肌がボロボロになり、首や肩、腕の痛みで5分以上楽器を吹けない身体になっていました。
帰国後半年は検査とリハビリ。
ますます重症化するアトピーに塞ぎ込むような日々を送りました。
そんな時、同じくアトピーに苦しんでいた大学の同期の子から、教育入院をして薬をちゃんと使って一気に身体を良い状態に戻したら、肌の防御力自体が上がって楽になり、段階的に薬も弱くしていけたという話を聞いて、藁にもすがる思いで地元の評判の良い皮膚科に行きました。
子供の頃に行った皮膚科があまり良いイメージが無かったので、大人になってからもずっと医者も薬も信じていなかったのですが、結果的にはその病院と薬のちゃんとした使用によって劇的に回復して、今ではステロイドも含まない一番弱い薬を使う程度に。
何より皮膚が丈夫になり、信じがたい位健康的になりました。
今では傍目から見ればそう言わないとわからない位だと思いますが、唯一、左手の小指と親指だけなかなか症状が出続ける部分があって、そこだけは強い薬を使ってもコントロールできない時があり、何年も苦戦していました。
しかも、その良くならない部分がじわじわと広がっているような感覚があって、いつかこの薬も効かなくなって、また全身ひどい目に遭うんじゃないかという恐怖があり、ずっと怯えていました。
このミニマルシリーズのblogの中で湯シャンや洗濯マグちゃんのご紹介もしてきましたが、それはこうした理由があったからです。
少しでも刺激を減らし、原因を減らしておきたかったのです。
それでも、どうにもコントロールしきれなくて悩んでいた去年の夏前、近所の商店街の大のお気に入りのカレー屋さんシヴァに何度か行った折に、立て続けに調子が左手の調子が悪くなることに気付きました。
「カレー…か?」
そう考えると家でカレーを食べていても思い当たる節がありました。
同じ時期にたまたま糖質制限の本を読む機会がありました。
別にトライする気も無く読んでいたのですが、その中に血糖値が急に上がることが身体に色んな不具合を引き起こす、カレーもその意味で危ないメニューの一つであるという文面を見つけて、頭の中にあったいくつかの断片がカチッとつながったのです。
<糖質制限スタート>
こうして絶対無理だと思っていた糖質制限が始まりました。
最初はきつかったですね。
ご飯もパンもパスタも麺類もクッキーの類いも全部大好きでしたから。
それが一転野菜とタンパク質を中心にした食事。
でも、これをやってみて身体は衝撃的な位変わりました。
まず、左手のアトピーがみるみる引いていきました。
調子が悪い時に背中が痒くなるなんてことも極端に減りました。
急に血糖値が上がることが無くなると、急に下がることも無くなって、空腹に苦しむ感覚が無くなりました。
精神的にもイライラすることが減ったと思います。
そして、あれだけ食べたかった炭水化物を欲しがらなくなったのです。
たまに食べると身体がぞわーっとして急に血糖値が上がって、身体が悲鳴をあげる感じがします。
今から振り返ると炭水化物中毒に陥っていたのかもしれません。
<食事にかける時間、エネルギー、お金=自分への投資>
ただ、野菜とタンパク質中心の生活は簡単ではありません。
実際最初の頃はコンビニや出先の外食で途方に暮れました。
どちらも本当に炭水化物ばかりなんですね。
避けるのが難しい。
最初は特にストイックに制限してましたから、外食はそもそも諦めて、コンビニでサラダとサラダチキンとプロテインドリンクという感じでした。
実際炭水化物は食べるのが簡単だし、安上がりだし、どこでも手に入ります。
逆にサラダにしてもサラダチキンにしても車を運転しながら片手間には食べられません。
食べるのにそれなりに手間がかかるのです。
口に入れてからも野菜や肉はよく咀嚼する必要があります。
炭水化物は気付くと丸呑みに近いような時もある位で、早く食べようと思えば早く食べられてしまうのですが、肉や野菜はそれを許してはくれません。
価格も割高。
お金が無い人程食事における炭水化物の割合が上がるのも無理は無い話。
けれど、それで健康を損なったらもっとお金がかかるし、下手すればお金で取り戻せないこともあり得る訳です。
自分の身体、そして、それをつくる食事への投資は最大の投資であると誰かが書いていましたが、今までその意味をちゃんとはわかっていませんでした。
<食事の楽しみ>
今でも厳格ではないにしろ、大方糖質は控えめ、タンパク質と野菜多めを心がけています。
食事には時間がかかります。
けれど、時間をかけてよく噛んで食べると野菜や豆の味がこんなに深くて美味しいのかと気付かされます。
少しは摂る炭水化物も玄米中心。
これまた時間をかけて食べるのが本当に美味しい。
サラダとサラダチキンだけの昼食を摂る人を傍で見ていた時は味気ないメニューだなと思っていましたが、もう価値観がまるっきりひっくり返りました。
身体の感覚も鋭くなりましたし、味覚も今の方がはっきりしていて、わずかな差を楽しめているのだと思います。
人生で今が一番食事が楽しいです。
<体質の変化>
勿論、そこまで厳格ではないと書いた通り、時々はパンやパスタ、結構好きな甘い物も食べます。
2~3ヶ月位かけてしっかり体質を変えた後だと、ちょこっと食べた位ではそこまでダメージを受けません。
防御力が上がっているのだと思います。
流石に2〜3日続くと調子が悪くなりますが。
むしろ2〜3日で出てくれるので痛い目を見てハッと痛みを思い出し、慌てて糖質制限に戻ることができるのです。
身体に簡単に不調が出ない人の方が余程自制が大変だと思います。
今では甘い物や揚げ物などは2〜3日どころか食べてすぐに気持ち悪くなってしまって、もうあれは食べるまいと思えてしまうのでさらに楽です。
<お気に入り>
甘い物が食べたいなぁ…しかも、気持ち悪くならないやつという選択で最近よく間食に食べるのはこれ。
これは結構美味しくて満足感も高くて、ついついよく食べてしまいます。
コンビニで買って食べるのはこれとZAVASのプロテインドリンクと焼き鳥とかナッツ類ですかね。
ローソンのサラダチキンシリーズのスモークチキンが最近パッケージがナチュラルな感じになったのですが、中身もリニューアルされて発色剤を始め添加物の使用がぐぐっと減りました。
元々スモーク好きの自分としてはもうこれは文句なしのお気に入りになったのですが、皆よく見てるんですかね?そうなってから急に頻繁に売り切れるようになりました。
いずれにしても基本的に身体が心地良いからずるずる続けているという感じでストイックさはほとんどありません。
<プチファスティング>
最近はさらにプチファスティングも緩く組み合わせてやっています。
リーンゲインズという名前で呼ばれたりもするようです。
そこまでは詳しくはありませんし、緩くやっています。
13:00~21:00の8時間でしっかり食事をして、21:00から16時間は水しか飲まない、これだけです。
元々それに近いリズムのことが多かったのでちっとも苦ではありませんし、血糖値の上下が少ないので飢えた感じもありません。
すこぶる快調です。
<ケトジェニックダイエット>
本当は最近日本代表にダブルスで招集されたテニスの現役最年長ランカーの松井俊英選手みたいにケトジェニックダイエットとかトライして体脂肪率ガツーンと落とすとかやってみたいんですけど、こちらはかなりストイックなので一週間単位でも簡単ではないのと、トライするならもう少し体重と筋肉を増やしてからかなと思っています。
3〜4時間のテニスの試合を水だけでバテないっていうのは既にやっていて、確かにスポーツドリンク飲んでるよりはるかに持ちますね。
ここまで書いたことはあくまで自分の個人的な体験談です。
医学的根拠を細かく調べて書いた訳ではありません。
個人差や体質的に合う合わないがあると思います。
最近かなり重度な花粉症に苦しむ人の話を色々聞いていると、ほぼ例外なく炭水化物摂取量が多い方であることも何となく気になっています。
因果関係があるかはわかりません。
ただ、大昔、農耕が始まる前のことを考えると、人類は狩猟と採集で生きていた訳で、その頃は炭水化物量がそんなに多い訳がないなと。
そんなことをぼんやり考えています。
さてさて、今回は食事について、また気付けば長々と書いてしまいました。
コロナウィルスで自宅でゆっくり過ごす時間が大幅に増えた方が多いんじゃないかと思いますが、日頃忙しい日々を送り、食事も効率良くパパッと済ませていた方は、こんな機会に食事を見つめ直してみるのも面白いのではないでしょうか。