コロナウィルスの影響で日に日に外出しづらくなっている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
知り合いのミュージシャンもこんな状況でしかできないことをやっているようで、ここぞとばかり家の掃除や片付け、断〇離(この有名な単語はかの有名な方が商標登録してしまったとかで今は使えないそうです…)に勤しんでいるそうです。
自分自身はどうかというと、ここぞとばかり運動をして身体作りに勤しみ、 かつオンラインレッスンの準備やら動画配信の準備やらポッドキャストの準備やらで意外と充実した毎日を送っています。
勿論経済的には大変なことになっていますが、それを除けば夜の仕事が無い分生活のリズムもとても良いですね。
朝早く起きて夜早く寝る。
家族と共に食事もゆっくり取れるし、運動もできる。
最高です。
目次
<片付けや断〇離が進まない>
さて、問題の片付けや断〇離の方はどうかというと案外進んでいません。
家がぐちゃぐちゃに散らかってというようなことは普段からあんまりないのですが、小さくてもやはり一軒家。
まだまだそれなりに物はあります。
もっと身軽に暮らしたい。
あちらが気になる、こちらが気になる、いくらでもあります。
それがいざ突然時間が空いてみると意外とパッとそれに取りかかれない自分がいました。
どうしたものか。
<片付けや断〇離に必要な思考>
何日もそこを放置しながら頭の隅でそのことを考えて数日、漸く動き出したりしていますが、そこであることに気付きました。
片付けや断〇離ってアイディア系の仕事とか作曲するとか文章を書くとかああいうものに似ているなと。
さあ今から取りかかろうっていきなり机に向かってもちっともアイディアは出てこない。
かといって完全に放置していても一向に進まない。
一度状況を整理してある程度悩んで、それを頭の片隅にずーっと置いておいて、他の仕事をしながら、時に思い出し、時に忘れて過ごす。
すると、ある時ポーンとアイディアが降ってきて、これだ!となる。
誰しもある経験だと思います。
有名どころだとこういった本に書かれています。
<段階が進むと瞬発力では対処できなくなる>
全ての片付けや断〇離にこういった思考が必要とは言いません。
目の前がもうどうしようもない程ぐちゃぐちゃだったら、むしろ思考を停止して淡々と作業するようなモードの方が向いているかもしれません。
いや、それでも小さな判断の積み重ねは出てきます。
片付けも断〇離も疲れるんですよね。
すごくエネルギーを使います。
決断が多いからだと思います。
さらに、ある程度片付いたけどまだまだすっきりしないというような段階に差し当たると、もう事はそう簡単には行きません。
瞬発系の思考では行き詰まります。
<長期的思考の片付け>
でも、本当に面白いのはここから先。
自分は普段からここ何とかしたいと思うところをリストアップしています。
レッスン室の棚、廊下の収納、二階の和室とその押し入れ、天袋、デスク周りの書類、倉庫等々。
ちょうど論文とか課題とかが頭の片隅にいるのと同じ状態です。
一方で、すっきり暮らしている人達の家の写真や動画を見たり、色んな本を読んだりと情報収集もします。
旅行での体験もその一つ。
新たな刺激を、情報を頭の中にたくさん放り込むのです。
そして、片付ける時間が無い時でもちょっとした空き時間にああでもないこうでもないと頭の中でシュミレーションをするのです。
すると、ある時ポーンとアイディアが降ってくる訳です。
もうそうなるとこれをいつ実行するか楽しみで仕方がない状態になります。
あとは実行するだけ。
<ノイズを減らす>
勿論、これは単純に物を捨てるとかどこかにしまう位の話には留まりません。
管理方法そのものを変えることもあるし、家具を別のものに変えたり、無くしてしまうこともあります。
配置を変えて模様替えのようなケースになることもあります。
こうして得られる新しいシステムは、それまでの生活から大幅にノイズやストレスを減らしてくれます。
こうした経験を積み重ねていくと、少しずつものごとがシンプルになっていって、人生楽しくなってきます(笑)
<世の中にたくさんある片付け本>
本屋さんに行くともう呆れる程片付けの本、断〇離の本が置いてあります。
それらは自分にとっても重要な参考文献ですので、これまでもいくつも読んできました。
間違いなくたくさんの刺激をそこから受けてきました。
たくさんのノウハウがありました。
冷蔵庫から取りかかれとか、思い出系は後回しとか、まずは一カ所だけをとか、持っているものの選択肢を3つまでに減らせとか。
理にかなった役に立つものばかりです。
参考文献リストを別の回で取り上げてもいい位です。
けれど、案外先に書いたような長期的な発想は見なかった気がします。
<片付けの目的>
片付けはそれ自体を目的にしてしまうとあまりモチベーションが上がりません。
片付いても表面的で一時的になってしまうこともあります。
けれど、何か生活のシステムそのものをよりシンプルで洗練されたものにバージョンアップしていく、そういう意志が入ると、片付けはもはやクリエイティブで継続的な活動になります。
そこには長期的な思考が必要になり、それが最終的に自分の生活をより豊かにしてくれる、そういう風に捉えています。
実際、こうした姿勢、発想、思考は、仕事にも影響してくると思います。
音楽にも現れてくるでしょう。
勿論、中にはぐちゃぐちゃの状態でも恐ろしく仕事ができてしまう人もいます。
ただ、それは一握り。
自分みたいな凡人にはシンプルさの持つ強さがどうしても必要なのです。
そういう訳で、コロナウィルスの影響で突如ポカンと時間が空いた時には上がらなかったモチベーションですが、時間が経つに連れて徐々にアイディアが浮かび、ワクワクモードに入ってきております。
今日も新しいシステムを模索したいと思います。
片付けに行き詰まっている方はとりあえずリストアップしてみるところから始めてみてはいかがでしょうか?