有線LANとSYNCROOM

有線LANを使えるようにしました!

去年の11月に壁に穴をあけて、リビングからLANケーブルを通し、廊下挟んで反対側のレッスン室で有線LANを使えるようにしました。
YAMAHAのSYNCROOMという音声のみのサービスを有線LANで使うためです。
これもまぁ天井裏通そうと思ったら狭すぎて業者にも無理と言われて、結局壁に穴を空けて、壁と天井とあちこち裏を這わせてと結構大変なことになったのですが、何はともあれ無事開通。

実際にはこんな長旅をしています↓

 

衝撃の音質とタイムラグの少なさ!

さて、有線LANとSYNCROOMの組み合わせ、タイムラグの少なさが驚異的という噂を聞いてはいたのですが、実際にやってみて衝撃的でした。
まさかここまでとは。
もう無線LANとは完全に別物。

このタイムラグはテンポが速くてリズムが強いアイリッシュ音楽には特に大きな障壁なのですが、条件が揃えばほぼ気にならないレベルになります。
そして、何より音質が良い!
CDレベルの音のやりとりが可能です。

広がるオンラインレッスンの可能性

この状況になってからやはりオンラインレッスンをやってはいたのですが、音質がひどくて、とてもレッスンをする気にならなかったのです。
特に自分が音を出すと相手の音が消えてしまう、あるいは相手の音で自分の音が消えるというのが本当にストレスだったのですが、これはWiFiに片側交互通行という特性があり、WiFiを使う以上どうしようもないそうなんですね。
WiFiから有線LANになるということはトランシーバーから電話になるようなもので、漸く二つの音が合わさった音を聴くことができるようになる訳です。
今ではほとんどストレス無くレッスン中にセッションして音を合わせることができています。
実際に顔を合わせてのアイリッシュパブなどでのセッションが壊滅的なこの状況下ではとても貴重な機会です。

課題はハードルの高さ

これでオンラインレッスンは条件が揃う限りで全面的に受け入れられるようになったのですが、問題はこの条件のハードルが結構高いこと。

・有線LAN接続
・インターネット回線がある程度速い
・IPv6という規格
・イヤフォンかヘッドホン必須
・Macの場合はイヤフォンマイク直挿しでも可能だが、Winの場合はAsioという規格対応のオーディオインターフェイス(マイクの音をPCに入れる機械)とマイクが必要
・部屋で音が出せる

傾向として若い人達は都心のワンルームに住んでて部屋で音出し不可というケースが大半。
緊急事態宣言が出たりすると都内のカラオケやスタジオも使えなくなるので、この人達は本当に憂き目に遭っています。
逆に年齢層が上がっていくと郊外で一軒家にお住まいで音出しできる方が増えていきますが、今度は機械が苦手という話が出てきます。
なので、その狭間の僅かな層か地方にお住まいの方だけがこの条件を揃えてオンラインレッスン可能というのが実情です。

実際、YAMAHAのSYNCROOMというサービスは、使い勝手で言うとわかりづらい部分も多く、ご年配の方々にとっては結構つまづくポイントが多いということもわかってきました。

今後のインフラ発達に期待

技術的には可能という段階から、誰もが気軽に使えるようになる段階に移るまではまだまだ時間はかかりそうですが、5年後10年後には当たり前になっているかもしれません。

実際に遠隔のセッションを見てみたい方は、ちょうど明日6/26(土)午後に開催されるToyota Ceili Bandのイベントで、SYNCROOMとZoomを併用してミュージシャン6人が遠隔でセッションを繰り広げる様子を楽しむことができます。

https://www.kozo-toyota.com/2021/06/24/toyota-ceili-band-レコ発オンラインイベント/