Grinter C Flute

先週、昨年の6月にオーダーしていたMichael GrinterのC管のアイリッシュ・フルートがついに届きました。

 

7/15(火)つまり明日ですが、芸術鑑賞会の仕事があってそこで使う予定だったので間に合うかひやひやだったのですが、何とか間に合いました。

※ちなみに同じく使う予定でオーダーしていたMichael BurkeのA管のホイッスルはついに間に合いませんでした(i i)

 

 さて、GrinterのC Fluteですが、想像以上でした。

まず、美しい!

とても細くて、自分の持っているPatrick OlwellのD管よりも少し細いのです。

指穴も小さくて、楽器自体も軽め。

材質はアフリカンブラックウッドですが、結構茶色です。

写真で並べているのはOlwellのD管ですが、色や細さまではちょっとわかりにくいと思います。

そして、肝心の音ですが、Grinterらしい繊細で美しい音がします。

ダイナミックコントロールがとてもつけやすく、フレージングがかなり自由につくれます。

多くのトッププロがこぞって使う理由がやっとわかりました。

もう表現力が桁違いなのです。

ただ、Maxの音量はどうしても落ちるのでPA(マイク)を使うことが前提といえるかもしれません。

また、PAを使う場合、音の大きなフルートだと、ホイッスルと持ち替える際にマイクとの距離を変えて音量バランスを調整しなければならないのですが、マイクから遠ざかると輪郭がぼやけてしまうというリスクが出てきます。

そういう意味でも音が大きすぎないこのフルートはホイッスルとの相性がいいと言えるでしょう。

 

一方、生で、あるいはセッションで使うとなると、状況によってはちょっと物足りない感じかもしれません。

Olwellのような音の大きな楽器は生やセッションには有利ですが、ダイナミックコントロールの焦点が、大音量の部分に合わせられているので、緩急をつけようと思って音量を落とすとある一定のところから急にがくんと鳴らなくなってきます。

 

両方一本の楽器でできれば良いのですが、一長一短、難しいところです。

 

しかし、PAを使用してのライヴが中心となる自分にとってはGrinterのフルートは間違いなく強い味方になるでしょう。

同じく去年6月にオーダーしたGrinterの6キーのD管は1年半待ちなので12月にできる予定。

一層楽しみになってきました。

 

久々にマニアックな楽器話でしたが、ついでなので自分が使っているメーカーのリンクを列挙しておきますね。

blogのLinkにも追加しました。

どうぞご参考に。

あ、OlwellはHPがありませんのであしからず(笑)

まぁフルートはみんな大概メールで直接オーダーなんですがね。

 

Michael Grinter(Flute)

Gilles LEHART(Flute)

Michael Burke(Whistle)

Kerry Whistles

Overton(Whistle)

Art Bodhran

Rolf Wagels(Bodhran)